俺様彼氏と同居生活
く、口塞ぐ!?


それって…キスするってこと?


…嫌だよ。


好きでもない人とキスするなんて。


でも呼び捨てっていうのも嫌だし。


そう考えている間にも先輩は距離を縮めてくる。


ヤバイよ!


この人、本気だよ。


もう!


「わかった!わかったから!!」


私がそう叫ぶように言うと、先輩は少し離れた。


「…け、慧…」


「言えるじゃん」


もう。

ホント俺様な人だな。


なんで私、こんな先輩助けちゃったんだろ?


「私、お風呂入ってくるね」


「おお」


先輩……慧は自分の気が済んだのか、私のベッドにゴロンと転がると目を閉じちゃった。


よくわかんない人。


そう思いながらお風呂に向かった。
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