俺様彼氏と同居生活
みんなの王子様なのに、私と2人きりでいるところを見られたら、私が嫌がらせされるのは目に見えている。


「女子たちが勝手に呼んでるみたいだけど?」


え?

ってことはやっぱりあの王子様なんだ。



「どうした?俺がそう呼ばれてちゃ、何かいけないことでもあるのか?」



「え?いや、そういうわけじゃ…」


私はそう曖昧に答えて、さっさと手当てを終わらせた。



「よし、終わりました」


「ありがと」



そう言って先輩は微笑んだ。


その笑顔に不覚にも、胸がドキドキした。


先輩は私を見つめてくる。


私はなんとなく恥ずかしくなって下を向いた。





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