俺様彼氏と同居生活
「…あ、あの、帰らないんですか?」


先輩の視線に耐えられなくなった私は、顔を上げた。


すると先輩はにこっと何かを企んでいるかのような笑顔を見せて。


「帰りたくないな」


はい?

帰りたくない?


「どうしてですか?」


「俺、今姉貴とケンカ中で帰りづらいんだよ」



先輩ってお姉さんいたんだ。


っていうか。



「じゃあどこに泊まるんですか?」


「ここ」


私んち!?

てか即答だし。


私んちに泊まらすなんて、無理だよ。


だいたいもう空いてる部屋無いし。


「それは無理ですよ」


そう言うと先輩は悲しそうな顔をした。


「なんで?」


なんでって。


「寝る場所ないし?」

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