恋愛写真館~和服のカメラマンに恋をした~
今、慶次郎と気まずい状態で。
みんなで海で遊ぶことで、私と慶次郎のふたりの関係も変わるかもしれない。
帰り道、丈治君は私の腰に手を回しながら駅まで歩いた。
拒みたいのに、拒めない自分に腹が立つ。
「このまま一緒にいたいけど、今日は我慢する。でも、今度は我慢できないよ、俺」
「ごめんなさい。丈治君。私、そういうつもりはないの」
やんわり断る私を、強引に抱き締めた丈治君。
その肩越しに、見えた光景。
駅前のバーから出てきたモニカが、慶次郎に抱きつく。