恋愛写真館~和服のカメラマンに恋をした~
「今日は、写真を撮らせてもらえる?真智さんの本当の気持ちが見たいんだ」
「え?」
頭に手を乗せたまま、慶次郎が言った。
「僕自身も、自分の気持ちと向き合いたい。カメラって不思議な力を持ってるんですよ」
「私も感じてました。慶次郎さんに写真を撮られている時間は、心の奥に眠っている気持ちが動き出すというか」
「でしょ?今日は、全部見せてくださいよ」
全部見せて・・・・・・
その言い方がちょっとエッチで、体が熱くなる。
私達はまだ体の関係になってはいない。
でも、慶次郎さんは私の全てを知っている。
そんな気がしてしまう。