恋愛写真館~和服のカメラマンに恋をした~
「モニカ、ごめん!!モニカの言う通りだよ。私は、モニカに頼って、モニカに合わせていた」
記憶がよみがえる。
今までの何年ものモニカとのこと。
どうして、ケンカができなかったんだろう。
私、逃げていたんだ。
「彼氏を取られた時だって、本当は悲しかったけど、平気なフリをした。それは、ケンカするのが嫌だったから。それに、モニカには勝てないと思ったから。女としてモニカには敵わないって思ったから」
人生で初めてかもしれない。
こうして、心の奥の気持ちを吐き出すこと。
止まっていた噴水の水がまた大きく噴き出した。
大きな水の音。