恋愛写真館~和服のカメラマンに恋をした~
「寂しいなら抱いてやろうか」
冗談でいつもそんなことを言う彼。
それが100%冗談だってわかってる。
彼女のことを愛してることも知っているし、ちゃんと大事にしている。
「抱いてよ」
冗談だと流してくれると信じて、初めてそんなことを言ってみる。
「いいよ」
お酒の力を借りて、お互いに相手の心の探り合い。
普段飲まないテキーラなんて飲んでいる彼。
「だめだよ。彼女が泣くよ」
「そうだな。でも、お前もほっとけない」
泣いちゃうくらい嬉しい言葉をくれる。
はぁ・・・・・・私、乱れてる。
心も体も。
慶次郎を忘れたくて、必死でもがいてる。