恋愛写真館~和服のカメラマンに恋をした~





「こんなの嫌・・・・・・」




「真智が幸せになることが、僕の幸せだから」






まだ、あんみつも食べていないのに。




もうこれ以上慶次郎を見ることができない。







「何を言っても無理?」






私が絞り出すように発した声。





慶次郎は、とても悲しい表情で私を見た。




そして、涙を流した。






男の人の涙は、本当に美しい。





真実の涙。




一生に何度かしか流さない大切な涙。





私の為に流してくれた。






< 205 / 331 >

この作品をシェア

pagetop