恋愛写真館~和服のカメラマンに恋をした~
酔いも一気に冷めて、彼とのキスで熱くなった体も冷めた。
と同時に、別の熱を持っていることに気付く。
それは慶次郎へのときめき。
このドキドキは、恋以外の何物でもない。
やっぱり、慶次郎のことが好きなんだ、私。
気持ちを消そうと頑張っていたけれど、ほんの少しの電話越しの声で、決心は揺らぐ。
好き。
好きなものは好き。
野嶋慶次郎が好き。
もう、どうしようもない。
ごめんなさい、お母さん。
お母さんに認められる恋愛ではないけれど、もう止められそうにない。