恋愛写真館~和服のカメラマンに恋をした~
そこそこ好きになれると思う。
慶次郎ほど愛すことはできなくても、きっと愛せる。
川北さんとなら、結婚できる。
「って、何勝手に妄想してんの、私!!」
自分に突っ込んでみる。
「何?真智、何想像してたの?エッチなこと?」
「違う違う!!」
その夜、家に帰る途中に、川北さんから連絡があった。
“来週の教室の後、飲みに行こう”と。
他のみんなにバレると嫌なので、別々に教室を出て、店で待ち合わせることになった。
デートだ。
私は、慶次郎以外の男性とデートの約束をしてしまった。
心の中には、まだ慶次郎がドーンと大きく存在しているのに。