恋愛写真館~和服のカメラマンに恋をした~
「大丈夫?」
満員電車で泣き出した私に声をかけてくれた男性。
「あ、すいません」
胸につけられたバッチ。
有名企業。
すぐにこうして職業を意識してしまう私って、本当に最低。
それもこれも母の為、と言いつつ、自分の為なのか、と思うこともある。
知らず知らずのうちに、私自身も・・・・・・
うつむきながら出社した。
今日は、料理教室の日なの。
川北さんとの、デート。
どう感じるんだろう。
慶次郎以外の人との食事。
比べてしまう?
慶次郎のこと、少しずつ忘れられる?