恋愛写真館~和服のカメラマンに恋をした~
「どうして、ここに?」
「慶次郎が元気かなと思って」
「また、来てくれますか?」
「うん!もっともっとイイ女になって会いに来るから」
「今のままで、十分、イイ女ですけどね」
慶次郎の胸に飛び込みたかった。
今でも好きだと言いたかった。
でも、今はまだだめなんだ。
「じゃあ、元気でね!!慶次郎!!」
「真智っ!!」
手を振って、走り出した私を止めたのは、慶次郎の大きな手。
そして、気付くと私は慶次郎の胸の中にいた。