恋愛写真館~和服のカメラマンに恋をした~
「このまま、こんな関係を続けていても」
そう言った私に、川北さんは不思議な笑みを浮かべながら、ゆっくりと首を振る。
「俺達は、友達、だろ?」
何も言わせてくれなかった。
慶次郎に会いたい。
慶次郎なら、私の話をちゃんと聞いてくれる。
ぐちゃぐちゃな想いをゆっくりと聞いてくれる。
それが慶次郎なんだもの。
「俺達は、まだ何も知らない。合うか合わないか、まだわかんないよ。お互いもっと知る必要があると思う」
熱い目をした川北さんに、少し違和感を覚えた。