恋愛写真館~和服のカメラマンに恋をした~
満足していた日々だった。
でも、君に出会い、僕は誰かと共に生きる人生に憧れを抱いてしまった。
真智の作る味噌汁。
朝食はできれば和食がいい。
かわいいエプロンをした真智が、僕を見送ってくれる。
行ってらっしゃいのキスは、恥ずかしいからしなくてもいいよ。
でも、どうしてもしたいっていうのなら、しよう。
うん。
やっぱり、することにしよう。
仕事から帰ると、真智はソファでうたた寝をしているんだ。
僕はこっそりその寝顔にキスをしよう。
一生懸命作ったハンバーグを一緒に食べようと、僕の帰りを待っていた真智。
ちょっと焦げくさいキッチン。
疲れて寝てしまったんだね。
「真智、ただいま」
「あ、おかえりなさい。私、寝ちゃった」
と照れ臭そうに笑う真智を見て、僕はその日の疲れも吹っ飛んでしまうんだ。