恋愛写真館~和服のカメラマンに恋をした~
僕は、その夜、母の墓参りに行った。
僕の決意を母に聞いて欲しかった。
僕は母が大好きだった。
僕と同じように、母親を愛している真智に出会った。
「母さん、僕は大切な人を見つけました。しっかり見ていてください」
綺麗な星が無数に僕を照らしていた。
どこにいる?
母さんは、どの星?
小さい頃、いつも星を見ていたんですよ。
僕は、どれが母さんなのか、いつも探していた。
いつもわからないままだったけど、きっとこの星の中に絶対母さんがいると信じていた。
今も、ね。
胸を張って、奪いに行く。
僕の彼女を。