恋愛写真館~和服のカメラマンに恋をした~
唇を重ね、唇を噛み、舌を絡め合い、舌先を合わせ、ツンツンと刺激しあう。
クスッとふたりで笑い合い、また激しいキスを始めた。
街の真ん中。
猫の鳴き声がする公園の片隅で。
お互いの想いを探り合うように、キスをした。
ほんのり香るカクテルの甘い匂い。
首筋からは香水の香りがした。
このままひとつになりたいと、そう思わずにいられなかった。
「真智さんを好きになりそうだ」
好きになりそうだと言った時には、もう好きになっている。
今までの経験からそう学んでいる。
「まだ好きじゃないんですか?」
試すようにそう言った私に慶次郎は言う。
「いじわるな人だ」
耳に、首に、鎖骨に、キスをされる。