暗闇の中にいる私。
壮太「希望の家は、ものすごくもともと、仲が良かったんです。夫婦とも、一人息子とも。でも、急に悪い噂を聞くようになったのは、希望がお腹の中にできてから。希望の家は、笹木グループと東郷グループが、同盟を組んで、出来た新笹木グループだったんです。その、跡取りとして、希望は、生まれるはずだったんです。でも、笹木グループがうまくいかなくなって、取引先全部から断りがきてしまったんです。夫婦はお腹の中にいた、希望が疫病神で、仕事をなくしたと。だから、産まれてすぐ、希望を捨てたんです。本来なら、暖かな家庭に生まれたかったのに。僕のお父さんの経営してる、アゲハ蝶にいる人はみんな、家庭トラブルで、生きる意味を失った人が、いる。だから、喧嘩をして、仲間を作って、仲間のために生きろって。お父さんは、ずっと言ってた。お父さんも子供の頃、施設育ちで、生きる意味をなくした時に施設長が、仲間をみつけて、仲間のために生きろって。でも、希望だけは、違った。仲間を作るのなんて、無理に決まってる。人を信じれない奴が仲間のために生きろだって?笑わせるな!って。希望は、その頃から、フードを被って素顔をみせなかった。その時、太陽にであった。太陽も、人を信じれない。希望と、重ねたのかも知れない。太陽と希望は、基本、二人でいるようになった。丁度、5歳かな?希望が、太陽の前だけは、フードをとってたのって。まあ、こんなところです。希望の過去わ。」

蒼斗「…残酷だな。希望の人生って。」

紫苑「生きる希望を持てない子だったんです。何のために生きてるの?って、毎日のようにきいてました。」

竜「希望が、生きようとしたのは、いつぐらい?」

来也「そんな事、なかったです。あなた達に会う前は。あなた達にあって、希望は仲間を見つけたんです。」
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