暗闇の中にいる私。
もう、外は暗い。

竜「希望。この観覧車から見る、景色本当に綺麗だから。」

希望「そうなの?」

と言いつつ、楽しみであって、私は顔を隠す為に、だしてた、前髪を耳にかけた。

竜「はじめて素顔見せてくれたな。」

竜の言葉よりも景色が綺麗。

希望「綺麗だね。」

竜「ああ。ここ、希望に絶対見せたかった場所なんだ。」

希望「なんで?」

竜「俺は、この景色がきっかけで、闇から抜けたから。」

希望「竜も闇に染まってた時期、あったんだ。」

竜「もう、3年以上前の話だけどな。」

希望「でも、私、あなたたちにあって変わったかもね。前だったら、自分からフードなんてとらなかったし、前髪もあげなかったから。」

竜「希望は、少しずつでいいんだよ。焦る必要なんて無いんだよ。」

希望「ありがとう。」

竜「希望。このあと、倉庫に行くんだが大丈夫か?」

希望「私に予定はありません。」

竜「そうか、じゃあ行くか。」


手を差し出してきた。


ゆっくりと、置いてみる。

竜「さわれたな。」

暖かい微笑みをくれた。

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