暗闇の中にいる私。
家…。

理事長「希望ちゃん。最初にあった時より、明るくなったな。」

希望「竜のおかげです。ありがとうございます」

竜母「希望ちゃん。今度髪型とか、変えてみない?来週末に近くでお祭りあるからさ。」

希望「お祭り?」

竜「色々な屋台が並んでるんだ。希望がまだ、見たこともない世界だと、思う。」

希望「行きたい。」

竜母「決まりね。浴衣は用意するから、髪型ね。雑誌があるから、竜と選んできたら?」

竜「行くか」

希望「うん。」





本がたくさんある部屋…。

希望「この髪型、可愛い。」

竜「確かに、希望に似合いそうだな。」

私が指差した雑誌には、綺麗な人が、編み込みカチューシャをしてる写真が載ってた。

希望「これにする。」

竜「お袋に言っておく。」

希望「ありがとう」

竜「気にすんな」










夜ご飯…。

私が竜にスープって、たのんだからか、いろんなスープが並んでる。

コック「希望様。好きな、スープをお選びください。好きなだけ飲んで構いません。もし、多ければ残してください。」

希望「気を使わせて、ごめんなさい。」

コック「気にしないでください。我々の仕事ですから。」

希望「ありがとう。」

私は、コーンスープとわかめスープ、玉子スープを一杯ずつ飲んだ。

竜「それだけでいいのか?」

希望「うん。何年ぶりにこんな、手の込んだ料理食べただろう?」

竜「いつから、食べなくなったんだ?」

希望「う〜ん。三歳の頃には、ほとんど、食べなかったかな。サプリメントを使うようになったのは、小学校入ってから。施設の料理は一回も食べたことない」

竜「ゆっくりずつ、増やしてこう。」

希望「うん。」

栄養士「希望様。体重いくつくらいですか?」

希望「最近は、測ってない。」

栄養士「測ってもらってもいいですか?」

体重計をだしてきた。

希望「はいっ。」

体重計に乗る。

栄養士「29!軽い。栄養失調とかになったことありますか?」

希望「何度か、病院で点滴をうってもらったことは、あります。」

竜「身長は?」

希望「159cm。」

竜「明らかに、細いな。少しずつおかずも増やしてこう。」

希望「うん。」

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