暗闇の中にいる私。
部屋に入ったら…。

バンバン。バンバン。バンバン。

五人「希望。誕生日。おめでとう!」

希望「えっ?嘘!」

蒼斗「施設の方が教えてくれたんです。希望は誕生日の日にいつも一人で居て、祝ってもらったことないって。」

希望「始めて。生まれてきてよかったって、思ったの。」

涼介「たくさん、料理もありますから、食べてってください。」

希望「みんな。ありがとう。」

竜「気にする必要はないぞ。今日は思う存分楽しめ!」

希望「うん。」



蒼斗「ボソ///希望、パニック障害、おさまってるみたいですね。」

竜「今の所はな。」

類「なんか、楽しそう。めっちゃ無邪気だな。子供みたい。本当に初めてなんだな。」

雄也「希望は、俺らにあって、始めてのことばかり起きてるんだろうな。」


希望「みんな、どうかした?」

私はフードをとって聞く。

竜「フード。また、自分から取れたな。」

希望「うん!」











しばらくの時間が経ち…。

竜「希望。俺らからプレゼント。」

かわいい、花柄の包装紙に包まれてる、箱を受け取る。

開けて見た。中には、私が龍王に出会ってから、今日までの、蒼斗のコメント付き、アルバムやネックレスなどの、アクセセットがいくつも、入ってた。

希望「ありがとう。可愛い。」

竜「希望。右手出してくれ。」

私は言われたとおり、右手を出す。

そして、薬指にシンプルなリングをはめた。

涼介「婚約、指輪か?」

竜「ああ。」

希望「竜。ありがとう。」

雄也「竜もやるな、誕生日の日に婚約だなんて。」

婚約?

希望「婚約?」

蒼斗「結婚する相手です。」

希望「私も竜がいい。」

類「希望も明るくなるの早いな。しかも、前より明るくなってる。」

希望「竜のおかげ。」



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