暗闇の中にいる私。
涼介「恋愛に関しては、未経験ですか?」

希望「そうだよ。暗闇の世界にいたからね。まだ、あの時は。」

蒼斗「あの時って?」

希望「小5の時くらいかな。光り輝く、男の人を見た時に…。」

雄也「その人、どんな格好?」

希望「黒の特攻服に龍王、8代総長、瞬龍ってかいてあった。」

類「舜さんだね。」

希望「竜の一番上の?」

竜「そうだ。」

希望「その人に声かけられた。闇から救いたいって。でも、私はそのお方を足蹴りで吹っ飛ばして逃げた!」

涼介「舜さんが唯一やられた謎の強い奴って、希望の事?」

希望「もしかしたらね。私、その時、あれ過ぎてて、いろんなやつに殴りかかってたからね。でも、瞬龍さんは違った。私の過去に何かあることには、気づいたみたいだけど。強制して、話させようとはしなかった。」

蒼斗「やっぱり、舜さんだな。人の過去にはすぐに気づき、でも、何も聞かず、助けようとする。」

希望「その優しさに私は惚れた。でも、フードは一切とれなかったけどね。」

涼介「ちゃっかり、過去、話しましたね。希望は。」

希望「そう、仕向けたんでしょ?」

竜「やっぱり、気づいてたのか。」

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