暗闇の中にいる私。

希望「気付くよ！普通は！」

類「いや、気付かないだろうね。 普通は。」

希望「そうなの？」

雄也「敏感な人くらいだよ。気づくのは。」

竜「希望。やっぱり。」

希望「何が？」

竜「舜の時に、不思議な女の子に出会ったんだ。黒い服を身にまとい、フードを被って、マスクをして、顔を必死に隠して、一切喋らなくて、頷くか首を振るかどっちかしか、選択肢を持たない子だった。」

涼介「でも、舜さんが、総長を引退して、その女の子も同時に行方不明になって、竜の二番目のお兄さん、3番目のお兄さん、四番目のお兄さん、と続き探してたけど、一向に見つからなかった。でも、竜に代が変わって、高校で、その当時と合う女の子をみつけたんだ！」

竜「それが、希望だったってわけ。」

希望「確かに、この倉庫に来た時なんでか、懐かしいと思った。」

蒼斗「探してた人が5年たって、ようやく、見つかったな。」