暗闇の中にいる私。
竜の家in希望の部屋…。

竜「希望が、蝶麗だったとはな。」

希望「私も知らなかったけど、軽蔑した?」

竜「違う。嬉しいんだ。」

希望「そうなの?」

竜「ああ。あのさ、さっきの幹部とかって、全員、施設育ちの人?」

希望「そうだよ。副総長の太陽は、親の虐待に耐えきれなくなって、アゲハ蝶の近くまで、逃げてきてた。二人の時は、私が唯一、フードをはずしても、大丈夫だった人。幹部の紫苑は、母子家庭に産まれたんだけど、母親が紫苑を産んだのと引き換えに亡くなった。壮太は、施設長の息子で、よく施設に遊びにきてた。来也は、なんでかは、忘れたけど、人に心を開かない。」

竜「希望は、あの中に好きなやつとかいんの?」

希望「いないよ。もし、仮にいたとしても、あいつらは、母親のせいで女を信じられないから、無理。」

竜「そうか。(希望は、違うと思うけど)」

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