再生ゲーム・山田鈴華のエンディング
「綾は井上七海のことを知っているのかい? 流石に頭の良い子だ……ねぇ、りんさん?」


――綾まで昔の私を知っているなんて……拓也さんの耳に入るのは時間の問題――。猿田も放っておくのは危険だ。


私はキャビネットをそっと開き、もう一本包丁を取り出した。


「猿田先生……肉を切るのは私の役目だわ? この肉切り包丁は切れ味が最高なんですよ? あははははは!!!!

飛んだ茶番よねぇ――笑えるわ!!!!」


毎日磨いている、先の尖った包丁を猿田に向けた。


――こいつの口臭、体臭、粘っこい視線……いつだって私を苦しめ続けてきた。生まれ変わった私までを傷つけるのは許さない。
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