再生ゲーム・山田鈴華のエンディング
「おやおや……僕がお作りしますって……桃華、いや――七海? やっと君に会えたね」


猿田はしたり顔で、ジャガイモを剥く手を止めた。


「……やっぱり、りんさんは井上七海だったんだ」


綾は怯えた様子でジリジリと後退している。


――この場から逃げ出そうものなら、実の母親がいる天国へ送るわ? でもこの猿田だけは、先に地獄へ送りつけてやる!


「ふざけるんじゃないわ……あんたとなんて付き合った覚えもない。客と従業員、それだけ。そうじゃないとやっていられないわよ? 汚物を相手にするなんて」


「……汚物だと?」


猿田の顔面に青筋が浮き上がる。空いている手で思わず片耳を抑えている。
< 14 / 35 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop