再生ゲーム・山田鈴華のエンディング
盲愛
 玄関からはチャイムが流れ、気付け薬のように朦朧とした意識を回復させた。


そっと瞼を開き窓に視線を移すと、カーテンの隙間からは、衰えた日差しが薄っすらと入り込んでいる。


――酔っ払って寝てしまっていた……今日の夕飯は出前でも注文すればいいわよね。


綾がもう帰ってきたのかしら? いつもより早い……数々の事件のせい――?


体に残った酒のせいで、まだ微妙に歪んでいる思考を、慌てたように巡らせていると、案の定、足音がリビングへと入り込んだ。


「きゃああああ!!!! り、りんさん……ゲームに一体、何をしたの!」
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