Love begins!!!
まさか、ばれて……?
いやいや、そんなことは……
「はっ、はは……やだなぁ、冗談やめてよ~。私もあの二人が付き合ってるの知ってたよ?それなのに私が大野先輩を好きだなんて」
わざと明るく振る舞い、瀬戸の肩を叩こうとすると、逆に手首をパシッと掴まれた。
「せ、瀬戸……?」
「今さら誤魔化すなよ。何で相談とか乗るわけ?馬鹿じゃねーの。」
怪訝そうな顔で覗き込みながら言われ、私は下を向いた。
「…………仕方ないじゃん!だってそれだけで嬉しかったんだもん!てか、瀬戸には関係ないでしょ!!ほっといてよ!!」
「…………。」
無言の瀬戸に、私はハッとした。
いくらなんでも言い過ぎた……。
顔をあげて、チラリと瀬戸を見ると溜め息を吐かれた。
「な、何で瀬戸が溜め息吐くの、」
吐きたいのはこっちーーー
すると次の瞬間、手首を強く引かれて瀬戸の腕に抱き締められた。