Love begins!!!
「せ、瀬戸?」
「竹内さぁ、その状態で式とか出られるわけ?おめでとうとか言えるわけ?」
う……
瀬戸のやつ、中々痛いところを付いてくるよなぁ。
「それは……。」
「俺を、利用すれば?」
そして瀬戸は真正面から見つめてきた。
瀬戸の悪戯な垂れ目が目の前にあって、心臓がドクン、と跳ねる。
「利用って……?」
「俺が大野先輩を忘れさせてやる。」
「何でそんな事を瀬戸が?」
何のメリットもないのに……
そう疑問に思っていると、今度は瀬戸の手が私の頬を優しくなぞった。
「ちょっ、瀬戸?」
「ふっ、こんだけで赤くなってる。何でするかって?竹内の気持ちに気づいてるの、俺だけだぞ?」