Love begins!!!
カプチーノ
「はい…?」
それは冗談か何かですか?
“具合悪くなった。悪いけど必要なもん買って俺の家来て。”
そう4つ上のお兄ちゃんからメールが入っていたのは今日の昼頃。
珍しくお兄ちゃんが頼ってきたのが少し嬉しくて、私は急いで大学を出て、お兄ちゃんのマンションへ向かった。
しかし私は今、お兄ちゃんの言った一言に絶句している。
「真千(まち)、頼むよ。二週間、いや一週間でいいんだ!」
布団に入りながらマスクをずらし必死に熱弁するお兄ちゃんを見て、私は我に帰った。
「ちょ、ちょっと待ってよ!いくら就職決まって4月まで暇っちゃ暇だけど、それでもさぁ、やっぱり見ず知らずの人と一週間も暮らすなんて…ダメに決まってるでしょ!!」
頭をガシガシと触りながら言うと、お兄ちゃんは起き上がって更に熱で赤い顔のまま続けた。
「いやいや!絶対知ってる人だから!それだけは保証出来る!」