キケンな花嫁修行~結婚相手が二人!?~【プロローグ】
会長の目線が私に向けられ反射的に背筋を伸ばすと、彼から驚くべき提案が。
「カンナさんに、どちらと結婚したいか決めていただこうかと」
「……………えぇぇ!?」
私に決めろって!?
今初めて会ったばっかりだっていうのに、そんな無茶な!!
言葉をなくして目と口を開けたまま唖然としていると、蘭さんがにこりと微笑みかける。
「僕は大歓迎だよ、カンナちゃん。君の家族も助けてあげたいしね」
「蘭さん……」
優しい笑みと言葉に、心もじんわりと温かくなる。
すると、そんな温もりを掻き消すように蓮さんの冷たい声が響いた。
「よく言うよ。本当は結婚は自分の出世の手段の一つに過ぎないんだろ、俺みたいに」
「僕は欲丸出しの蓮とは違うから」
「カンナさんに、どちらと結婚したいか決めていただこうかと」
「……………えぇぇ!?」
私に決めろって!?
今初めて会ったばっかりだっていうのに、そんな無茶な!!
言葉をなくして目と口を開けたまま唖然としていると、蘭さんがにこりと微笑みかける。
「僕は大歓迎だよ、カンナちゃん。君の家族も助けてあげたいしね」
「蘭さん……」
優しい笑みと言葉に、心もじんわりと温かくなる。
すると、そんな温もりを掻き消すように蓮さんの冷たい声が響いた。
「よく言うよ。本当は結婚は自分の出世の手段の一つに過ぎないんだろ、俺みたいに」
「僕は欲丸出しの蓮とは違うから」