声が聴きたい


そして、翌朝、休日のわりに早い時間に電話がなってるのが聞こえてきた。


俺は寝ぼけてはっきりしない頭で、何があったんだろう?ってぼんやり考えてた。


遅くまで起きていたせいで、まだぼ~~っとしてた。


そのうちにバタバタと階段を駆け上がりながら誰かと話す母さんの声が聞こえた。


そして、バタンっとドアを開け閉めする音とともに、駆け降りる音。


まぁいいかとそのまま寝ていたら、何分たった後なのか、「優一!母さんちょっと駅前の警察に行ってくるから、おじいちゃんは家に居るから、一緒にいてね。遅くなるようなら昼前に1度電話を入れるから。今日は悪いけど外出しないでくれるかしら」母さんがまくしたてる。


『何かが起きた』と直感が教えてくれた。


「わかったぁ……和希は?」廊下に向かって返事する。


何か、が和希に関わる事だとは思ってもいなかった俺は次の母さんの言葉でベッドから跳ね起きた。


「それが……和希が……今、警察に保護されてるのよ……だから、これから迎えに行って、そのまま病院にいってくるから。父さんは今日はお仕事でもう、出てしまったから」長い指で目頭を押さえながら辛そうに話した。







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