声が聴きたい
「いいだろう。天候が酷くランニングができない日を覗いて1日も欠かすことなくやりとげたら、その時は心からその未来を応援しよう」
温かい包み込むような笑顔で父さんが言ってくれて、ようやく、ホッと肩から力が抜けた。
「優、わたしは、今から、全力で、応援する、し、サポートする。勉強も、3人で、頑張ろうね」
和希がニコニコと言ってくれて、嬉しかった。
母さんも安心したような顔で俺たちを見ていた。
こうして、卒業までの長い日々、俺の未来への挑戦が始まった。
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俺は、朝走るのと、夕方と、夜、何回か試して、やはり朝にした。
そして、筋トレは夜、風呂に入る前にすることに。
秀は、最初こそ真剣にとらえてなかったみたいだったけど、冬になる頃には俺の気持ちがわかったのか、勉強に関して協力的になり、トレーニングのメニューを考えてくれたりした。
和希は、朝ごはん、弁当、夜食を作ってくれて、早起きにもつきあってくれた。
父さんたちは、特に何にも言わなくて俺をただ、見守っていてくれた。
こうして、ゆっくりと俺も未来へと歩き始めた。