声が聴きたい
年が明けても俺の生活はそう、変わりがなかった。
体つきは少し変化した……体重は一キロ程しか減らなかったが、ウエストなどのサイズはダウン。
そして、持久力もついた気がする。
3人の距離感は、やっぱり変わらなかった。
ただ、俺と二人の時の和希、秀は、それぞれ相手を意識しているのがよく分かった。
そして、秀が今の関係に焦れているのも、よく分かった。
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和希の耳は、悪くなることはなく、学校内でも、小さなやっかみやらはあったが、大きな問題はなく過ごせてた。
そして、2年生に進級、俺は秀と同じクラスになった。
和希は、俺らと一番離れた教室になり、秀は気が気じゃないようだった。
これは、そろそろ動くかな……
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5月、GWになって秀が俺の部屋に来た。
「なぁ……優、俺さ、和の誕生日に告るわ……」
「ふぅん……」そのうちにそうなるだろうと思ってたから、別段驚かなかった。
そんな俺の反応が面白くなかったのか、首に腕を巻き付けてきて「なんだよ、その反応っ!もうちっとないのかよっ」と言ってくる。