声が聴きたい
中学3年になり、受験勉強もラストスパートに向けてますます厳しくなる頃、それでも俺ら3人は内申点は問題なく、当日も体調を崩さなければ問題ないと言われてたが、安藤が大変だった。
夏休みになると、夏期講習にいったあと、俺らと待ち合わせて二時間位図書館で勉強、塾がない日は朝から家に来て俺が教えた。
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「うわぁ~~頭がおかしくなりそう~~」
安藤が叫ぶと和希も秀も哀れんだような表情でこちらを見る。
ここのところかなりのピッチで詰め込んでたからなぁ、「んじゃ、明後日の安藤の休み、プールでも行くか?」と提案。
「行くっ!行きますっ!行かせてくださいっ‼」くいぎみで発言する安藤をみて、3人で苦笑い。
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2日後、四人で室内温水プールに遊びに行った。
「優、加奈子のこと、女子として、好き?友達、として、好き?」と、飲み物を和希と買いに行った時に聞かれる。
全く、恋愛対象には見てなかったから、質問されたのにも驚いた。
「なんで?」
「ん?加奈子、彼氏、欲しい、けど、佐藤くんはあり得ない、とか、寂しいこと、言うの。だから、」