声が聴きたい
ここまで深く長いキスは初めてだった……口のはしから唾液が流れていくけど、キスをなかなか止められなかった……
「んっ……チュッ…………」ようやく離れた二人の口元は、濡れて、少し早い呼吸を繰り返していた。
「かず……」「しゅう……」ほぼ同時に名前を呼びあい、なんだか微笑み合う。
そのまま、支えながらベッドに横になる。
軽いキスを繰り返しながら服の上から体を撫でてみる。
そこからは初めて同士、たどたどしくも懸命に探りあいながら進めていく。
「これ、平気?」「苦しくない?」「気持ちいい?」「感じてる?」……
疑問も希望も何でも伝えようと約束してる俺たちはこんなときにも正直になった。
和希は恥ずかしさが俺より強いせいか、声が震えたりするが、嫌がることはなかった。
好きだから、相手がよくなるようにしたい、恥ずかしさは消えないけれど、離れたくない……そんな思い……そして……
「和……いい?」俺のものを和希の蜜が溢れるところにあてながら、そっと、そっと……
「んぁあっ!……はぁ……っ」痛みを我慢しているような、眉間に力が入った表情になる和希。