声が聴きたい


まぁ、思い込みが激しかったり、忘れ物が多かったり、何もないとこでつっかかったりと、ドジではあるけどそれも和なんだよね。


内海凛は高校に入ってからそんな和に惹かれて、意気投合した友達で、去年は3人で行動することが多かった。


2年生の今年も3人が同じで良かった。


まぁ、同じ文系にしたから3分の1の確率だったんだけどね。

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「おはよ~」


始業式から数日、今日もあたしは予鈴ギリギリに教室に入る。


まだ、名前順に並んだ席だから、あたしは窓側の前から2番目。


静かに席に座りながら手元の何かを見ていた和の前にいき、「和、おはよう」と言いながら頭をポンポンする。


瞬間、パッと顔を上げて「加奈子ちゃんっ!おはよう」と可愛らしい笑顔で返してくれる。


「今日の放課後、予定通りに遊べる?」


「うんっ、大丈夫、秀、にも、優にも、ちゃんと話した、からね。加奈子ちゃんの、誕生日、だもん、絶対だもの。」と嬉しい返事。

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放課後、和、凛、あたしの3人で駅前通りにバスで行く。


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