声が聴きたい
和がしゃべってからしばらく、3人でそれぞれに考えて……無言だった。
「和、加奈子、ありがとう……私、告白、する……」あたしたちの目を真っ直ぐに見る凛は、キラキラしていて、キレイで、なんか羨ましかった。
「よしっ!凛の告白を祝ってかんぱぁ~い!」
「ふふっ、なにそれ?変なのぉ」
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翌日、昼休み後半……
あたしと和はそわそわしっぱなし。
凛が三浦君を呼び出したから。
予鈴がなり終わり席につかないとまずいなぁって時に、パタパタと走り込んできた凛。
その顔は走ったからだけでは説明出来ないほどに紅潮していた。
席に着こうとする凛をじっと見つめるあたしたちに素早く視線を走らせ、『幸せ』と口パクで、ピースまでしてきた。
それをみた和が「やったっ!」と小さく声を上げたのとあたしが「おめでとっ!」と言ったのは、ほぼ同時。
クラスメイトが不思議そうにしているなか、あたしたち3人は笑顔で席に着いた。
下校時間、早速三浦君と帰るそうなので、明日はたっぷり話を聞かせて貰うことを約束して別れた。