声が聴きたい
それから和希からは『帽子』が欲しいと俺にリクエストしてきた。
だから、誕生日近くになったら一緒に選ぶことにした。
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それから約3週間後、5月のGW明けてしばらくすると、和希の誕生日が迫ってきた。
ちょうど、日曜日なので朝から夜まで和希と秀はデートらしい。
俺はGW中に和希に帽子を買ってやった。
濃いめの茶で、硬めの麦わらでできてるつばの短めのもの。
巻いてあるリボンは黒で、ポイントにサイドに花が着いてる。
デートにかぶっていくらしい。
まぁ、喜んでくれてよかった。
仲良しの友達からはなぜか最近は下着なんだそうだ……前日の土曜日にまたカラオケで騒いできたらしい。
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「お母さん、これ、大丈夫、かな?」
リビングに入って来ながらお伺いをたててる和希をみたら、姉ながら、見惚れてしまった……
白地に黒で花柄があしらわれたふんわりしたワンピースに、薄手の、シャツみたいなデニムジャケット、俺のプレゼントした帽子からは、サイドにまとめたクルクルさせた髪。
足元は透けてる感じのソックス、手には明るめの柄のバッグを持ってた。