ぽっちゃり幼なじみ=イケメン幼なじみ!?



まだまったく覚えてもない校舎を全速力で逃げた



人通りのなくなった廊下にあったロッカーのすみっこに隠れて息を潜めた



もーほんっとなんでおっかけてくるのかなあいつわー!


様子みるのにチラッとロッカーの角から顔を覗かせると目の前に響くんのふてくそうにした顔



「ギャーーッッ‼︎」



響くんの大きな手でわたしの口は覆われる



「っ⁉︎…あーもーうっせーなちょっとは大人しくしろって!」


「ご、ごめん」


「ったく、なんで逃げてんの?
俺なんかしたか?」



わたしの目の前に座ってる響くんはちょっとだけ迷惑そうにそう問う



「だって女友達だってわかったら嫌がらせされそうだから…逃げた」



「……嫌がらせねー…まーいんじゃねーの?」



え、ちょちょとまてちょとまて
わたしの耳に間違いがなければ『いんじゃね?』て聞こえた気がします…が



「響くんはいいかもしれないけど!わたしは嫌がらせやなの!」


「あーそ、ならいいお前は俺の友達じゃねーって事でこれならいいんだろ?」



そう言った響くんは俯いてて表情は見えなかったけど声は怒ってた



でもこれはわたしは悪くないし!
あんなとこで指さす響くんがわるいんだもんね!


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