ぽっちゃり幼なじみ=イケメン幼なじみ!?
「美穂ちゃんわたしね...引っ越しするんだ」
引っ越しが決まったのはその数日後だった
「亜箕ちゃんいなくなっちゃうの?」
涙で顔をグショグショにして美穂ちゃんはひたすら問い続けた
「居なくなっちゃダメだよ~...うぅ...」
そんな美穂ちゃんにまた帰ってくるからと頭を撫でた
最後の学校をわたしは思う存分楽しんで
最後に別れを告げたのは響くん
「響くん...」
「もう知ってるよ...亜箕ちゃん居なくなっちゃうんでしょ?」
「うん...」
「そんな悲しい顔しないで...僕たちまた会えるよきっと」
「うん、そうだね」
響くんは微笑むと『元気が出るお守り』とか言って
ピースして見せた
これがわたしが見た小学生の久下響の最後だった
また、私たちはきっと出会える