虹色の恋の唄。
…部活

窓際で、譜面と見つめあいながら
フルートを吹く。

いつもなら、窓際で全然大丈夫なのだが
今日は…

「椎名、パス!」

そんな先輩の大きい声が響いてくる。

気になって気になって、フルートに集中できない。

「美雨ちゃん?」
同じパートの美咲が声をかけてきた

うん?

「さっきから音小さいけど、大丈夫?」

あ、うん!

そういって私は、部活に集中しようと思い、
椅子を廊下側に近づけて、また譜面と戦いだした。
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