鎖。*奈落の底へ落としてあげる。*
………【黒百合学園】その頃・廊下で。
そろそろ生徒が登校してきた。
校門からは、楽しそうに話す生徒の声が聞こえてくる。
いつもよりテンションが高い生徒達ばかりだ。
来の通う男子校は、未来の通う女子校とは正反対で頭は良くなく、評判はすごく悪かった。
金髪やメッシュ、ピアスや派手な服。
制服は羽織るぐらいのものだった。
そんなものは当然。
ケンカは当たり前。
そんな学校の生徒だからこそ、高校の入学式を迎えれることはすごく嬉しいことだった。
そして何より生徒のテンションが高い一番の理由は、全員が入学式を迎えれるということ。
そんな様子を、廊下の窓から眺めている生徒が二人。
「なぁ来。
今日あの桐谷未来に会ったんだよなぁ!?」
目をキラキラ輝かせながら話す生徒。
「会ったよ。
朝な。」
来は小さなテディベアのマスコット(ストラップ)を投げたりしながら素っ気なく答える。
そのストラップは、未来がライを追いかけている時に何かに引っ掛かって落ちたものらしく、紐とマスコットを繋ぐ金具が外れていた。
それをたまたま来が見つけて、持っているのだ。
現に今、未来の携帯にはストラップの紐だけが付いているだけだった。
そろそろ生徒が登校してきた。
校門からは、楽しそうに話す生徒の声が聞こえてくる。
いつもよりテンションが高い生徒達ばかりだ。
来の通う男子校は、未来の通う女子校とは正反対で頭は良くなく、評判はすごく悪かった。
金髪やメッシュ、ピアスや派手な服。
制服は羽織るぐらいのものだった。
そんなものは当然。
ケンカは当たり前。
そんな学校の生徒だからこそ、高校の入学式を迎えれることはすごく嬉しいことだった。
そして何より生徒のテンションが高い一番の理由は、全員が入学式を迎えれるということ。
そんな様子を、廊下の窓から眺めている生徒が二人。
「なぁ来。
今日あの桐谷未来に会ったんだよなぁ!?」
目をキラキラ輝かせながら話す生徒。
「会ったよ。
朝な。」
来は小さなテディベアのマスコット(ストラップ)を投げたりしながら素っ気なく答える。
そのストラップは、未来がライを追いかけている時に何かに引っ掛かって落ちたものらしく、紐とマスコットを繋ぐ金具が外れていた。
それをたまたま来が見つけて、持っているのだ。
現に今、未来の携帯にはストラップの紐だけが付いているだけだった。