甘い愛で縛りつけて
「俺も……好きだ」
欲情を浮かべる恭ちゃんの表情に、私の欲情も掻き立てられてしまって。
恭ちゃんの手を握りしめながら、恭ちゃんを見上げて言った。
「恭ちゃんのモノにして……」
私から望んだのが意外だったのか、恭ちゃんは驚きから目を見開く。
だけど、私がずっと見つめていたからかそれとも私の表情からなのか、本気だって分かったみたいで。
「そんな事言って誘うのは俺だけにしろよ」
そう困り顔で微笑んだ。
「こんな事、恭ちゃんにしか言わないよ。恭ちゃんしか誘わな……」
「もうこれ以上煽るな」
私の唇を塞いだ恭ちゃんが、服の上から身体のラインを確認するようになでる。
そして鎖骨の辺りまで上ってきた後、ブラウスのボタンを外し始めたのが分かった。
ひとつひとつボタンを外されながら、手馴れてるななんて思って少し寂しくなったけれど、そんな思いは襲ってきた恥ずかしさで打ち消される。
首筋に唇を這わせながら下着を外されて、直接肌に触れられる。
唇から覗かせた舌が妖美で、恭ちゃんにされている行為を直視できなくなってしまって、両手の甲で視界を塞いだ。