甘い愛で縛りつけて
エッチって、こんなに恥ずかしい行為だった?
そう疑問が浮かぶほど羞恥心を感じたけれど、それ以上に感じるのは……私、こんなに感度よかった?って疑問。
違う!いつもはこんな風にならないから!本当に違うから!
そう言い訳したくなるくらい反応する身体が恥ずかしい。
恥ずかしすぎて訳が分からなくて途中から涙が溢れた私を見て、恭ちゃんは嬉しそうに微笑んだ。
「抱いていいんだろ? これぐらいで音上げるなよ」
だったら手加減してよ。
反論しようとした声が、恭ちゃんのせいで言葉にならない。
最初から答えさせようとなんてしていない恭ちゃんを睨みつけるように見たけれど……余裕に微笑んでいるところを見るとそれも効かないみたいだった。
「泣きながら睨まれても加虐心煽られてもっと泣かしたくなるだけだし。ちょっとは学習しろよ」
「変態……っ」
頭が正常に機能しないけれど、なんとか悪口だけは言う事ができた。
そんな私の悪口に恭ちゃんははっと顔を歪めて笑って。
それから、今日何度目か分からないキスをする。
キスばかりしてくれるのは、恭ちゃんが私に気を使ってくれてるからなのかもしれない。
私があまりこういう行為になれていないって分かって、だから安心させるためにこんな何度も何度も……。