甘い愛で縛りつけて


大切で愛しくて……ただそれだけなのに。
その感情が痛みも伴う事を、恭ちゃんを好きになって初めて知った。

好きで好きで、泣きたいくらいに大好きで。大切で。
それをこれからもずっと恭ちゃんの隣で伝え続けたら、恭ちゃんはいつか救われるのかな。

恭ちゃんが話してくれた内容は確かに苦しくてツラかったけれど……でも。
私にはこの時、光が見えた気がした。

恭ちゃんとの未来に射す、柔らかい光が。
その光がいつか、恭ちゃんの気持ちを柔らかく包んでくれればいいのに。

目を閉じながら、そんな事を願った。






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