最高の旦那サマ!





「剣士、どうしたらいいの?」




「ん?......どした?」







剣士の声があまりに優しかったからか


涙が止まらない。





「あたし....、あたし剣士すきだよ.....」





「すきになっちゃったよ....」




毛布にくるまって、声を押し殺して泣く。



出来るだけ、剣士に迷惑かけたくないから。








「美紅、こっち向け。」




さっきとは変わって、落ち着いた声。



そう言われたけど、向けられない。





剣士はあたしに手を伸ばし、向けられる。


あたしの顔を抱え込んでる状態。




顔、近いです........









< 38 / 114 >

この作品をシェア

pagetop