秋探し
special story*
「あれ? あきちゃん。
そういえば、力使ってましたよね?」
ふとした疑問にあきちゃんは僕の方を向きました。
「ああ、うん。使ったよ?」
「そんなはっきり……。
いいんですか? 何かあった時のための力でしょう」
マイペースなあきちゃんに思わずため息をひとつ。
「何か、なんて不特定なもの。
決めるのは自分だよ」
……まぁ確かにそうですね。
「あのふたり困ってたし。
それに、たくさん秋貰ったから」