意地悪なキミに、スキをあげる。




「ごめん限界…目閉じて」




ゆっくり近づいてきた顔に、何をするかはあたしにだってわかった。




目を閉じて、近づいてくる朝陽さんの気配。



外でキス…とか本当に悪いことしてるみたいで…。




でもそんな考えは朝陽さんのせいで、頭の中からパッと消えて。




「お前、修学旅行まだだったよな」

「修学旅行は2年生ですよ」

「何泊?」

「3泊4日ですけど…」

「耐えられるかな俺…」




ポスッと肩に乗った朝陽さんの頭。



意外と朝陽さんて…




「甘えんぼさんですね」

「黙れ」

「可愛いですね」

「……死ね」



可愛いですっ!!



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