意地悪なキミに、スキをあげる。
「朝陽さんに教えてもらえってこと!!」
祐希奈が肩に手を置いて、にっこり笑った。
その笑顔、恐怖ですっ!!!!
でも…
「だめだよ朝陽さんはっ!バイトも忙しいそうだし…それに、自分でやれって言われそうだもん」
あたしだって、朝陽さんに教えてもらえるなら教えて欲しいよ?
「聞いてみればいいじゃん」
「うーん、でも…」
「もーはやく!!」
ポケットに入っていたケータイを抜き取られて、祐希奈がケータイを耳に当てた。
「あ、朝陽さんですか? あおの友達の祐希奈です〜」
《………は?》
ぎゃあああああ!!!
ゆっ祐希奈なんて事してるの?!
朝陽さん、絶対怒っちゃうよ?!