意地悪なキミに、スキをあげる。
教科書の上に顎を乗せて、唇を尖らせる。
本当は毎日でも行きたい。
毎日会いたい。
「朝陽さんが同じ学校だったらなぁ〜…」
「まぁ…それは仕方ないことだよ」
「あー…もう…朝陽さんに会いたいーーっ!!!」
絶対に叶わない恋だっていうのは、わかってるんだけど…。
気持ちが止められない、ってこういうことをいうのかなぁ。
辛い恋に足を踏み入れちゃったのかなぁ、あたし…。
あたしがぶーぶー言っていると、突然祐希奈が思いついたように立ち上がった。
「…っ!そうだよ!そうじゃん!あぁ〜もう何でこんなことに気づかなかったんだろう?!」
大きな声で、目を輝かせて言うもんだから、
あたしとアヤはかなりびっくりした。